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Bioinformatics Study Group in Okayama University

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科学的誠実性と責任の確保方法

なぜ科学的誠実性が重要なのか

科学的誠実性は、信頼性と社会的意義のある研究の土台です。透明性・倫理性・再現性のある実践に従うことで、私たちの発見が確実に科学と社会に貢献することを保証します。

私たちの基本方針


実例紹介

2025年


『Porphyromonas gingivalis』感染マクロファージにおけるPD-L1アイソフォームスイッチを制御するGingipain

Scientific Reports. 2025. doi:10.1038/s41598-025-94954-7

研究概要

歯周病原菌 P. gingivalis の毒性プロテアーゼであるGingipainが、ヒトマクロファージにおける免疫チェックポイントタンパク質PD-L1の選択的スプライシング(AS)を制御し、免疫抑制能の高いPD-L1IgV+アイソフォームを選択的に増加させることを明らかにしました。RNA-seq、バイオインフォマティクス、AlphaFold 3を用いた構造予測により、病原体の免疫回避戦略が示されました。

科学的誠実性の実践

2024年


O-GlcNAc修飾はミトコンドリア・細胞骨格・小胞体の構造変化を通じて骨芽細胞分化を制御する

BioFactors. 2024. doi:10.1002/biof.2131

研究概要

翻訳後修飾の一種であるO-GlcNAcylationが、ミトコンドリア、細胞骨格、小胞体構造に影響を与え、骨芽細胞の分化に重要な役割を果たすことを解明。CRISPR/Cas9遺伝子編集、AI支援画像解析、バイオインフォマティクスを組み合わせてOgtノックアウトによる分化阻害の分子機構を明らかにしました。

科学的誠実性の実践

インバースジェネティクスによるヒト軟骨細胞の分化経路追跡

Osteoarthritis and Cartilage. 2024. doi:10.1016/j.joca.2024.06.009

研究概要

ヒト軟骨細胞がiPS細胞へと再プログラムされる過程を時間経過に沿ってscRNA-seqで解析し、SOX9を抑制する特定の細胞群だけが多能性を獲得できることを解明しました。細胞間コミュニケーションネットワーク(CCNs)の重要性を示し、逆方向から分化制御因子を特定するモデルを構築しました。

科学的誠実性の実践